NHPのあゆみ

はるかのひまわり、
その種をつなぐ人たちへ

無数のひまわりから始まった約束を、新居浜市中萩の畑で育てています。
種をまいて、育てて、収穫して、また次の年へ渡す。その歩みをご紹介します。

主催:中萩ひまわりプロジェクト(NHP)/新居浜市 中萩地区

ちいさな種から、はじまりました

1995年1月17日、阪神・淡路大震災。神戸で暮らしていた小学6年生の少女、はるかさんが、この日に亡くなりました。

その年の夏、少女の家があった場所に、誰も植えていない無数のひまわりが咲きました。近所の人たちはそれを「はるかのひまわり」と呼び、種を採り、また蒔きました。

2005年、震災から10年の節目に、この種は皇居へと渡ります。以来、ひまわりは復興の象徴として全国へ広がっていきました。

中萩ひまわりプロジェクトは、この「はるかのひまわり」を中萩の畑で育てています。地域の企業や商店のご協賛と、中萩中学校の生徒たちの手を借りて、育てて、収穫して、また次の年へ渡す。それだけの活動です。

空を背に咲く大きなひまわり

2025年7月21日 ひまわり畑で

セブンイレブン上原1丁目店の南側にある畑で、ひまわり畑のイベントを開きました。竹灯籠に火を灯し、スタンプラリーを用意し、地域の10店に出店していただきました。

この年、42件のご協賛をいただきました。写真の掲示板は、そのお名前を並べたものです。畑を借りることも、灯りを灯すことも、地域の方々のご協力があって成り立っています。

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2025年9月28日 種を、次の年へ

中萩中学校の生徒31名が集まりました。事前に応募してくれたのが15名、当日その場で加わってくれたのが16名です。

9時から12時まで、茎を切り、種をふるい分け、選り分けて、100粒ずつ袋に詰めました。この袋が、次の年に蒔かれる種になります。けが人も事故もなく終えることができました。

生徒たちとは、防災についても少し話をしました。種の由来について理解を深め、生徒会長さんがインタビューを受け、命の大切さについて理解が深まったと話してくれました。

ひまわりの茎をのこぎりで切ったり、刈り取ったあとの畑をきれいにしたり、テントを張ったりと、生徒たちは自主的に動いてくれました。教育としても、たいへん良いものになったと感じています。

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人の絆を結ぶ、奇跡のひまわり

2025年12月3日、講演会を開きました。講師は松島俊哉さん(はるかのひまわり絆プロジェクト代表)です。「はるかのひまわり」が神戸から皇居へ、そして全国へと渡っていった経緯をお話しいただき、地域の方々に聞いていただきました。

松島さんからは、阪神・淡路大震災の現場で実際に起きたこと、多くの方が犠牲になるなかで地域の方々が助け合ったこと、災害支援への感謝の思い、自衛隊の方々への感謝など、当時の生の言葉でお話しいただきました。災害が起きたときにどう動けるか、日頃から地域で話し合い体制を整えておくことの大切さを、実際に被災された方の言葉として重く受け止めました。

畑で育てるだけでなく、なぜこの花を育てているのかを言葉にして伝える。その場をつくることも、この活動の一部だと考えています。

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2026年1月4日 頑張れはぎっ子 餅つき大会

「頑張れはぎっ子 餅つき大会」を開きました。餅つきだけでなく、カラオケ大会やダンスなど、子どもたちが活躍できる場も用意し、世代を超えた地域の交流を図る行事です。

この日は松島俊哉さんにもお越しいただき、阪神・淡路大震災の記憶をお話しいただきました。地域の方々が日頃から顔を合わせておくことは、もしものときの助け合いにもつながると考えています。

前日の準備から合わせて50人以上の地域ボランティアが参加してくれました。小中学校のPTAとも連携し、地域の皆さんがこれだけ集まり、力を合わせられることを実感できた一日でした。

松島さんのお話を聞いた生徒たちからは、「防災は自分たちには関係のないことだとどこかで思っていたが、日頃からみんなで考えていかなければならないと思えた」という前向きな声や、「被災した方々のことを思うと悲しい」という素直な気持ちなど、体感として学んだことがたくさん伝わってきました。

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2026年春 前の年の種を、蒔く

生徒たちが袋詰めしてくれた種を、春の畑に蒔きました。耕運機やトラクターの力も借りながら畑を耕して畝を立て、一粒ずつ丁寧に種を植えていきます。

この日には、竹灯籠づくりも同時に行いました。ここで作った灯籠が、イベント当日に畑を彩る明かりになります。

しばらくすると、土のあいだから芽が出てきました。前の年の9月に生徒たちが選り分けた種が、確かに次の年へつながった瞬間です。

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2026年7月18日 ひまわり畑で笑顔咲く1日を

今年も同じ畑で、16時から21時まで開きました。約1,000人の方にご来場いただきました。日が落ちてからは竹灯籠に火を入れ、ひまわりと灯りが並ぶ時間になります。

この年は53件のご協賛をいただきました。前の年より多くの方にご支援いただき、ありがたいことだと思っています。会場の看板に、そのお名前を並べています。

蒔いた種が育ち、花が咲き、人が集まる。この畑で起きていることを、ぜひ一度ご覧いただきたいと思っています。

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この続きに、加わってみませんか

中萩ひまわりプロジェクトは、地域の企業と商店、中萩中学校の生徒たち、そして畑を貸してくださる方に支えられて続いています。大きな行事ではありません。花を育てて、種を採って、次の年に渡す。それを毎年くり返しているだけの活動です。

ただ、その種は神戸から届いたものです。震災で亡くなった一人の少女の家の跡に咲いた花から、30年をかけて中萩まで来ました。この花を新居浜で育て続けることには、意味があると考えています。

なぜ、この活動を続けているのか

防災について、みんなで深く考えるきっかけになればという思いから、この活動を始めました。地域住民どうしの絆を深め、その絆によって、災害が起きたときに助け合える地域になってほしいと願っています。

いまはNHP実行委員数人と中学生が活動の中心ですが、こどもから大人まで、すべての世代がつながり、中萩という土地に絆の輪が広がっていってほしいと思っています。それがやがて新居浜市全体に広がってくれたら嬉しく思います。子どもたちの成長にとって、少しでもプラスになる活動を、これからも続けていきたいです。

いつでも、見に来てください

畑でのイベント、秋の種取り、講演会。わたしたちは年間を通じて、どなたでもご参加いただける会を開いています。ひまわりを見に来るだけでも、種を採る手を貸していただくのでも、どんな関わり方でもかまいません。

次にお会いできるのを楽しみにしています。

次回の活動 ひまわりの種取り

日時2026年9月27日(日)9:00〜12:00
集合場所新居浜市立中萩中学校 体育館前
作業場所ひまわり畑・中学校 木工室
内容ひまわりの種取り・選別・袋詰め
対象中萩中学校の生徒、保護者、地域の方
主催中萩ひまわりプロジェクト(NHP)

雨天の場合は校内の木工室で行います。動きやすい服装でお越しください。

申込の受付は終了しました。